ヘッドフォンアンプとか電気とか:ふたつ目

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一台目のヘッドフォンアンプを友人に持って行かれてしまったので、二台目を作りました。
HPA02-a.jpg
見た目はひとつ目と一緒ですが、中身はちょっと違います。
まあ、違うと言ってもふたつ目もコピーですが、なにか(笑)。
今回真似たのは「nabeの雑記帳」にある「高品質な低電圧ヘッドホンアンプ(単3×2本)
です。
こちらも電源が単三となっていますが、小さく軽くが信条なので単四で運用します。というか、うちはエネループを単四で統一しているんで、単三形がありません。ICレコーダーも懐中電灯とかも、基本単四を使うものを選んで買っているのでした。
変更点をまとめると、
1.nabeさんの回路は3V仕様だけど、5V仕様に変更
2.疑似Tアッテネータは不採用
という感じで、基本nabeさんの回路をそのまま借用しています。

そんなわけですが回路図を紹介するです。はい。まるっと真似っこですね。
02circuit-a.jpg
基本をnabeさんのHPで紹介している±2.0V以上の時の回路図とし、それを5Vの昇圧回路を使って±2.5Vで運用します。
電圧を上げる時、この回路図でいうところのR1-R4を調節してアイドル電流が流れすぎないように調整します。この回路図は110Ωを指定しています。
(※:実際に消費電流を測ると85mAで、気持ち流し過ぎかなとも思うが、音が出ているから良いかというてきとーな感じでやっています。)
実態配線図を以下に。
02circuit-b.jpg
いろいろがんばって、ぎゅっとぎゅっと、しました。
おかげで、配線が大変だったのでポリウレタンとか使ってしまいました。
ノイズがあちこちで乗っているような気もしない訳でもないのですが、まあ、しょうがないよね・・・
とりあえずできあがった基板がコレ
hpa02-b.jpg
奥にあるコンデンサーがでかい。両端の大きな奴が電源の1500μF、その右端のコンデンサーの左に寄り添うようにあるコンデンサーは昇圧回路のコンデンサー。このコンデンサーは100μF6.3Vなので背の高さは5mmもないけど、スペースが足りなくて、0.1μFのフィルムコンデンサの上に乗っているからでした。昇圧回路の0.1μFは積セラでよかったのですが、ちょっと勘違いしていました。失敗失敗。あはは。
それをケースに組み入れるとこうなるのでした。
hpa02-c.jpg
こちらはよく見ると分かるのですが、上の写真とは違う基板が入っています。
昇圧回路のコンデンサーにタルタルを使っており、電源平滑用のコンデンサはニチコンのHZ(M)を使いました。トランジスタも2SB647&2SD667のセットに代えています。
それに伴ってR1-R4、R5-R8をとっかえひっかえして調整し、消費電流が120mAになったところで力尽きました。10時間程度で電池が切れるという感じだけど、まあいっか。

ちなみに電池ボックスですが、タカチのYM-65に単四の電池ボックスが入るわけないという声を小耳にかじりましたが、当然です。そのままでは無理です。だから二つに切り分け、両端を削る、とひとつ目で書いたのです。いまいち分かっていただけなかったので、こんな写真を。
hpa02-d.jpg
二つに切るとはこういうことです。長い分だけ詰めます。さらに、電池ボックスの端子にあるバネの自由ながさ(h)もニッパーで切って詰めていきます。
さらにいえば、
hpa02-e.jpg
こんな感じで電池ボックスの外側も削ります。粗めのサンドペーパーで従来の半分くらいまで削っていくと、うまいこと収まるので、丁寧にやるとよいでしょう。
hpa02-f.jpg
さて、音はといえば、ひとつ目と比べると、こちらは低音が効いている感じがします。
分かる人に言わせると、
・ひとつ目との差は僅差だが確かにあって、一番の違いは低音が負けていない
・音の始まりがちゃんと聞こえてくる。重なってぐずぐずにならない
・ポーダブルという制約がある中でこの音は決して悪くない
という感じでした。
そしてお約束のiPod標準のイヤフォンは卒業しなさい!というお言葉もいただきました。

というわけで、お約束のパーツリスト

R1、R2、R3、R4 : 110Ω
R5、R6、R7、R8 : 1Ω
R9、R10 : 10Ω
R11 : 220Ω(LEDに応じて調整 電流は控えめに)
C1 : 47μF 6.3V (タルタル16Vも可)
C2 : 0.1μF 50V(積セラ)
C3 : 100μF 6.3V (タルタル16Vも可)
C4、C5 : 1500μF 6.3V
C6、C7 : 0.1μF 50V (フィルムコンデンサ)
D1 : 11EQS04 (1N5617も可)
D2、D3、D4、D5 : 1mA定電流ダイオード
D6 : LED (パイロットランプ用)
L1 : マイクロインダクタ 47uH 200mA
U1 : HT7750
U2 : TLE2426CLP
U3 : LME49721
Q1、Q3、Q6、Q8 : 2SC1815
Q2、Q4、Q5、Q7 : 2SA1015
VR : 10kΩ2連 Aカーブ (マルツの青い奴が良い)
ボリュームつまみ : 1ヶ
ステレオジャック : 2ヶ
電源ボックス : 1ヶ
ケース : タカチ YM-65

※トランジスタが不作です。

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このページは、k-wataが2010年11月12日 22:03に書いたブログ記事です。

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