005 ありやす

FET差動ヘッドフォンアンプにさよならを願い、そのどんがらに「ありやす」を投入、というお話です。
003.jpg
なお「ありやす」とはバランス対応のヘッドフォンアンプでございます。が、ももくろとは関係ないっす。でも作った人にとっては関係あるのかも、ないのかも、どっちでもいいかも。
それで「ありやす」の特長はといえば、それはバランスで入力された信号をバッファに送る前に打ち直しているところにありそう。作者もツイッターで「そそ、それですよ。入力そのまんま出力すると、入力の平衡度が悪かったりした場合、それがそのまま出てしまうので再構成するイメージ(2014-08-13 20:00:20)」と伝えている。
言われるまで入力信号の平衡度はノーマークでした。それで興味もあったので試したところ、なかなか良いですなぁ、という感じ。
あと、OPAが持つ特性のせいだとは思うが、低音が強く出ている感じがする。OPAを変えることで変わっていくとのこと。
オリジナルからの変更点は電源まわりを中心にいろいろ。ただし、OPAの種別や抵抗値は指定値のまま。パスコンの0.1uFまでフィルム指定だったので、部品箱の中からチップタイプを探して投入。そこまでフィルムにこだわるなら、ということで電源部も含めてセラコンフリー対応にしました。かわりにタンタルが入っているけど(笑)。どうだろ。もちろんACラインにヒューズは入れてるし、抵抗も燃えやすくしているから、多分大丈夫。ありやすはコンデンサ信仰者なのかしらん。
002.jpg
電源はトランスから両電源を用意。平滑後にRCフィルターを用意したが、どちらかと言えば電流検出抵抗として使っているかな。ショートしたら燃やしてしまえ、な感じ。
んで、LM317/LM337で安定化した後にLCフィルターで左右に振り分け。なんちゃって左右別原電。
LME49600のパスコンはデータシートに近い値を用意。容量の大きなやつにはタンタルを使用。LME49600の放熱タブに15×35mmの銅板をはんだ付け。
DCサーボのコンデンサは電解をやめて4.7uFのフィルムコンデンサに変更。
使用したトランスは9V×2(15VA)。これから取り出せた電源電圧は±8.71V、アイドル時の総電流値は210mA。RC/LCフィルタを取り除けばもう少し電源電圧を稼げそうだけど、まあいいや。
この状態で、LME49600の温度は45度前後、OPAは40度前後。
001.jpg
写真は乾電池によるテスト時のもの。いきなりのAC電源はいろいろ恐ろしいので・・・。

ケースに収めら、いきなり高音がしっかり伸びてきた。あるいは低音がおとなしくなったのかも。果たしてこの変化は、気分なのかか、あるいはシールド効果か。さて?
あと、入力端子はフロントに持ってきてもよかったかも。

次回、ラインアンプの後継を作るときはバランス信号を打ち直す仕組みを取り入れようと思った。あるいは、このありやすをそのまま投入とか。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 005 ありやす

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://something.under.jp/picnic/mt-tb.cgi/45

コメントする

このアーカイブについて

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。