003 DSPラジオ(DSP Radio that mimics the Tivoli Audio Model One)

チボリオーディオ的ラジオ
tibori.jpg

コンパクト。しかも音が良いとちまたで評判のチボリオーディオの「Model One」がある。webで見た。ラジオである。モノラルである。しかもLine in端子があってiPodを外部機器として接続できる。カタログによれば。
ついでに言えば、お高い。ついでに言わなくても高い。しかも案外でかい。特に奥行きが大きい。
それにAC電源なので、コンセントが必要。紐付き。そりゃ、音も良いでしょうよ、と若干のひがみが入る。
まあ、それでもポーダブルがいいので、電池で駆動できるチボリオーディオ的なラジオを作ることにしてみた。
決断はわずか3秒だったが、仕上がるまでは長かった。春に着手し、完成したのは夏。だいたい3ヶ月かかった。

There appears to be radio TivoliAudio has become the reputation sound is good called "Model One". Moreover, compact. At to have, it is monaural. Speaking further, if there is a Line in the terminal, you can connect an external device as the iPod. It is, according to the catalog.
For that matter, the price is high. The higher you may not have to say in passing. And, surprisingly large. Depth is particularly large.
Moreover, because the AC power outlet is required. Is the strings attached. Jaundice of some enters sound also, I would be nice If I could use 100V.
Well, Poe double radio because I wanted it, it's still decided to make the radio a Tivoli Audio manner which is driven by a battery.
Decision was only 3 seconds, but it was long until finished. It started in the spring, was completed in the summer. I took three months roughly. Was long.

スペック(Model One同等品)
・タイプ:AM/FM モノラルテーブルラジオ
・ドライバ:8センチ型フルレンジ
・電源:単3×3本
・受信周波数:(FM)76.0〜90.0MHz(AM)520〜1730KHz
・サイズ:W216×H110×D100mm
・質量:約1.6kg(電池含む)
・付属品:FMアンテナ

基本構想
チボリオーディオModel Oneでできることはすべてやる。
・ラジオユニットにはSi4831を使ってコンパクトに作る。
・アンプ部にLM386を使い、スピーカーはフルレンジとする。
・キャビネットは木の一枚板を使用。
・チューニングダイヤルは5:1に設定。
・FMの受信能力を向上させるためにRFアンプを追加。
・サイズダウン。特に奥行きのサイズダウン。

外観
・前面。左がSP、右がチューニングダイヤル、中央部上の丸が音量ボリューム(時計回りで音が大きくなる)、中央部下の丸がセレクタ(時計回りで、OFF→Line→FM→AM)。
*周波数の目盛り、セレクタに、OFF/Line/FM/AMの切り替え表示がないのは、手間だったから。
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・塗装はオイルフィニッシュで簡単に済ませた。
I was in the oil finish paint.
・ダイヤルを3回転半回すとチューニングの針が半周動く。
Tuning pin moves half by turning three and a half rotation tuning dial.
・ボリュームやセレクタ、周波数表示などは面倒なので省略。
Omitted selector and volume, frequency display of the radio so troublesome.
・パイロットランプはスピーカーのコーン越しに透けて見えるようにした。
Can be seen through the cone of the speaker over the pilot lamp.

回路図
上段がラジオ部、下段がアンプ部
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Si4831周辺(*1)&LM386周辺(*2)
*1.ラジオ部はデータシートをそのまま使用。
*1.FMアンテナからのコイルは80MHz用を使用。144MHz用を使う時は10pを20pに変更。
*1.FMバンドは76〜90MHz(Band14:ディエンファシス50μn、ステレオ検出レベル12dB)に設定。
*1.AMバンドは520k〜1730kHz(Band24)に設定。
*1.水晶発振器は32.768kHz
*1.FM用アンテナのアンプにコスモウェーブ社の「広帯域プリアンプ パーツ実装基板 LNA2748C」を使用。
*2.SP直前の1000uFは480uFでも十分。
*2.This radio used in "current negative feedback" the LM386. There is a tendency that the treble is emphasized current negative feedback. Therefore, to pre-cut the 1kHz after using the LPF. In addition, it is terrible sound just made​​. By aging, and will vary greatly.

内部構造
・ラジオ部のチューニング用VRは多回転タイプ(10回転)を使用。80歯→30歯のギヤでチューニングダイヤルで3回転半まで落とす。
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・チューニングダイヤルの回転トルク調整のために、80歯のギアに押しバネを使って圧をかける。ギアとの接面には平ベアリングを入れる。押しバネのサイズは外径9mm、長さ26mm、線径0.6mm。
*チューニングの多回転VRをゆっくり回すために、それとチューニングダイヤルのがたつきを抑えるためも。
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・周波数を示す針は、チューニングダイヤル3回転半を30歯→42/12歯→60歯のギヤで約半回転まで落とす(5:1)。
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・セレクタSWは3回路4端子タイプを使用し、バンド選択、ラジオ部への電源供給(3.0V系)、アンプ部への電源供給(4.5V)の3回路。パネルに余計な穴を開けたくなかったので、LEDはSPのコーン越しに見えるようにする。
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・電源は単3を3本使用し、3.0V系は2本分から供給。
・SPは「TangBand W3-881SJF」を使用
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キャビネット
・216×100×8mmを2枚、110×100×8mmを2枚、板厚は8mm(外寸W216×H110×D100mm)
・リヤパネル(rear-p)は8mm厚で、左の角穴が入出力端子パネル用、右の角穴がタカチの電池ボックス用。
・フロントパネルは、front1-p(8mm厚)、front2-p(3mm厚)、front3-p(3mm厚)を積層。front3-pが外側。
・キャビネット内部。フロントパネル側にSP、セレクトSW、VR、チューニングダイヤルなどのメカ部を設置。基板はラジオ部とアンプ部、セレクタ周りの3枚をセット。
*左下の青い丸が100kのVRで、その上にラジオ部。その横の青い四角いのがVR、その下がアンプ部。
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・キャビネットは密閉型ではない。SPの背後に斜めに仕切り板をセットして、なんちゃってバックロードホーンとした。
*バックパネルにLPF、RFアンプ、内蔵FMアンテナ、AUX-OUT端子、LINE-IN端子、外部アンテナ切り替えSW、外部アンテナ端子を配置。
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・消費電流は、ラジオ部とRFアンプで約10mA、アンプ部で、音量にもよるが約20-30mA。
*単3形アルカリ使用で、連続稼働4日以上OK。1日2-3時間の使用であれば一ヶ月が過ぎた今も全然OK。
・受信感度は、まあまあ良好。
*受信地は東京新宿区で、NHK-FM(82.5MHz)、J-WAVE(81.3MHz)、FM東京(80.0MHz)の3局はステレオ受信、FM横浜(84.7MHz)、放送大学(77.1MHz)の2局はモノラル受信。調子が良ければインターFM(76.1MHz)がノイズ混じりで聞こえる。NUCK5(79.5MHz)はだめ。

おしまい。

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