2015年5月アーカイブ

そもそもの始まりは差動方式のパワーアンプを作ったこと。
それで、終段の差動にあわせて入力を差動にしたら、プリアンプの出力も差動にしたくなって、巡り巡ってDACの出力が差動になった。
差動の方が音がいい(?)とか、伝送時のノイズに強いからとか、いえばいえないこともないが、本当の理由はもっと単純なことでした。
そんなわけで、DACの出力がバランスになった理由を人に伝えようとしたところでうまく伝わるはずもないしと諦めているので(そもそもDACを作るとか、意味不明だしね)、単にDACの出力はバランスです、みたいなことを言っているのですが、そうするとたまに「そうそう、DACの出力は差動だからそのまま出力すればOKだしね!」なんてことを言う人に出会う。中途半端な知識がいちばんやばいという典型。もっとも『いやいや、それ違うから』と正すのもめんどくさくて「そうだよね」と言ってしまう自分もいたりして、言ってしまった自分の中途半端さを痛烈に反省。
なので深夜の弁明。
DACの差動出力をそのままプリアンプに繋ぐとコモンモードノイズがダダ漏れなんですよ。なので、DACからの差動出力はちゃんと合成して使います。
私が試している方法は2つ。DACを通常の倍使う方法とトランスを使う方法。
DACを倍使う方法としては、電流出力のDACをパラレルで使って電流を稼ぐことで音質向上を狙うのが一般的ですが、この方法で電流を稼ぐ代わりに差動出力を取ります。また差動合成した出力をオペアンプで差動に変えるという方法もありますが、トランスの方が簡単だったので今はトランスです。電源とかいらないのが一番。
なので、DACからの出力はコモンモードノイズを除去してから使いましょう。データシートにも推奨されていますしね。

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